大学生が漠然とした不安を抱きやすい理由9つ

大学生が感じる「漠然とした不安」は、多くの学生が経験する感情であり、その理由はさまざまです。

この不安には、具体的な問題が見えにくいことが多く、

将来の不確実性や自分の成長に対する焦りなどが背景にあります。

以下に、大学生が抱く「漠然とした不安」の主な要因と、それに対処するためのヒントを挙げます。

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大学生が漠然とした不安を抱きやすい理由

1. 将来への不確実性

大学生活の終わりが見えてくると、

「自分は将来どんな仕事に就くのか」

「どんな人生を歩むのか」

といった漠然とした将来の不安が湧いてきます。

特に、自分の進むべき方向がまだはっきりしていない場合、

社会に出た後の自分の姿を想像できず、不安に感じることが多いです。

2. 自己成長への焦り

大学生は、自己成長を求める時期でもありますが、

他人と自分を比較して

「自分は十分に成長しているのか」

「周りに遅れを取っていないか」

と不安に感じることがあります。

特に、友人が就職活動やスキルアップに励んでいる姿を見ると、焦りを感じやすいです。

3. 社会の期待やプレッシャー

大学生活の中で、親や社会から

「成功するためには」

「良い職に就くためには」

といったプレッシャーを感じることが少なくありません。

社会の期待に応えるべきだという思いが強くなると、

自分の進路や選択に対して不安が募りやすくなります。

4. 学業や成績への不安

大学では学業の難易度が高く、

成績に対して不安を感じる学生も多いです。

特に、成績が進路や将来に直接影響を与えると感じる場合、

試験やレポートに対するプレッシャーが不安の原因となります。

5. 友人関係や人間関係の不安

大学は新しい友人や関係を築く場でもありますが、

その一方で人間関係に対する不安も生まれがちです。

「自分は友人とうまく付き合えているか」

「孤立していないか」

といった心配が、漠然とした不安感を引き起こすことがあります。

6.自己肯定感の低下

大学では、試験の成績、資格の取得、就職活動の実績など、

数値や成果で評価される機会が増えます。

そのため、結果が出なかったときに「自分はダメだ」と思い込みやすく、

自己肯定感が揺らいでしまうのです。

7.周囲と自分を比較してしまう

SNSや身近な友人を通じて、周囲の「うまくいっている姿」ばかりが目に入ると、

自分の弱さや遅れが強調されて感じられてしまいます。

「あの子はもう内定もらってるのに」「自分には何の強みもない」と、

比較が自己評価をどんどん下げていきます。

8.承認欲求の高まりと満たされなさ

「認められたい」「必要とされたい」という思いは誰にでもありますが、

特に大学生は、自立の過程で親や教師の支えが減る一方で、

社会や仲間からの承認を求める気持ちが強くなります。

その承認が得られないと、自分の存在意義に疑問を感じてしまうことがあります。

9.過去の失敗が尾を引く

大学に入るまでの人生で経験した挫折や人間関係のトラブルが、

自己評価に影を落とすこともあります。

失敗を必要以上に引きずって「自分には価値がない」と思い込んでしまうと、

将来に対する漠然とした不安に繋がりやすくなります。

大学生が漠然とした不安を抱いた時の対処法

1.不安を書き出して“見える化”してみる

「不安」って正体が見えないから、余計にこわいもの。でも、頭の中でぐるぐるさせてるだけじゃ、ますます不安が大きくなるんです。


紙やスマホのメモに、「今不安なこと」「気になっていること」をざっと書き出してみましょう。意外と「たいしたことないかも」と思えたり、具体的な対策が見えてきたりします。

2.「行動」を小さく分けて、まずは一歩

不安の多くは、「何をしたらいいか分からない」「やらなきゃと思ってるのに動けない」という停滞感から来ていることも。


そんなときは、“小さく動く”ことが大切。たとえば「自己分析が不安」→「まず1冊自己分析の本を買う」みたいに、

最初の一歩だけに集中してみてください。動き出せば、自然と気持ちもついてきます。

3. 信頼できる人と話してみる

不安は、誰かに「言葉にして話す」だけで、すっと軽くなることがあります。友達でも、先輩でも、家族でも、大学のカウンセリングルームでもOK。
「こんなことで相談していいのかな」と思うようなことほど、実は大事。誰かに聞いてもらうだけで、自分の考えが整理されていきます。

4. ひとりの時間を大切にする

人と関わることも大事だけど、心が疲れているときは「ひとりでゆっくりする時間」もめちゃくちゃ大事です。


お気に入りのカフェに行く、好きな音楽を聴く、散歩する、スマホを置いてぼーっとする…。自分だけの安心できる時間を作ることで、不安に飲み込まれにくくなります。

5. 「今できていること」に目を向ける

私たちはつい「できてないこと」「足りないこと」に目がいきがち。でも、ちゃんとできてることもあるはず。


「今日ちゃんと授業に出た」「レポートのテーマを決められた」「朝ごはん食べられた」――そんな小さなことを、自分でちゃんと認めてあげましょう。それが、自己肯定感を育てる第一歩です。

最後に

不安をゼロにするのは難しいけれど、「不安とどう付き合うか」は自分で選べます。


「不安=悪いもの」じゃなくて、「今の自分が何かを感じてるサインなんだ」と受け止めてあげるだけでも、少し楽になるかもしれません。

焦らず、ちょっとずつ。あなたのペースで大丈夫です。