「天職を見つけよう!」
「天職さえ見つかれば人生は好転する」
「やりたくもないことを仕事にしているなんて、かわいそうなやつだ」
そんな風な言葉って世の中に溢れてますよね。
しかし本当に天職はあるのでしょうか。私は疑問です。
この記事では、雇われ仕事で天職は存在しないという方向性で進んでいきます。
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いつまでも天職が見つからない理由4つ
- 完璧な環境なんてないから
- 環境は変化するから
- 仕事はストレスがかかるものだから
- 人の役に立つ仕事ほど報酬は高くないから
それぞれ見ていきましょう。
あなたの追い求める天職といえる環境はどういったものでしょうか。
- みんなが自分に優しい、気にかけてくれる人が多い職場環境
- やっていて苦ではなく、人に喜ばれる仕事環境
- お金がたくさん稼げ、かつストレスが少ないメンタル環境
上はあくまで一例ですので、あなたの理想の環境を思い浮かべてみてください。
そしてそれが、「そもそも存在するか」という観点から考えてみると、すべてを満たす環境はないのではないかと思われます。
職場にはさまざまな人間関係がある中で、誰もが心地よいというのは無理があります。多様性というのは、みんなが少しずつ我慢しあってようやく成り立つものです。
完璧を目指すとき、何か一つは嫌な要素があるだけで、その職場に対して辟易してしまうのではないでしょうか。
完璧主義になると、嫌な部分が見えがちです。
「完璧なんてないけど、部分的な環境(や待遇)がいいから、ある程度のところで妥協してやっている」
というのが実情かと思います。
めちゃくちゃいい職場環境(人間関係)に恵まれたとして、その職場環境は永遠ではありません。
仕事ができる面倒見のいい先輩はいなくなるし、何でも話せる同期は次第に関係がギクシャクしていくこともあるかもしれません。
このように環境というのは日々変わっていきます。諸行無常ですね。
「バカ話ができていたあの頃に戻りたい」と思っても、時間は一方通行です。
一時的に恵まれた環境であったとしても、いずれ人は変わったり巣立ったりしてしまうので、「天職だ!」と思えるのは一瞬かもしれないですよ。
雇われてやっている仕事は、多かれ少なかれストレス負荷がかかってしまうものだと思います。
全くストレスがないというのは、責任感もないということですので、許されてもアルバイトまででしょう‥。
多少のストレス負荷はかかったほうが仕事のパフォーマンスは上がりますが、大きすぎると逆効果です。
多くの職場では人手不足で忙しく、納期が短い環境だったりするので、ストレスを感じる場面も多くなりがちですよね。
ストレスが大きい環境では、とても胸を張って天職です!とは言えません。
時期によっては業務量がちょうどよく、適度なストレスで快適なこともあるかもしれませんが、繁忙期になるとしんどいです。
報酬が高い仕事ほど忙しく、残業も多かったりするので、高給=天職ともなりえませんね。
一週間ゴミ収集車が来なければ街はゴミで溢れますが、回収業者の報酬は決して高くないです。
一方で金融コンサルタントは、なくなっても誰も困らないにもかかわらず、高給です。
このように、人の役に立つから高給というわけではなく、クソどうでもいい仕事(ブルシットジョブ)が現代では溢れています。
ブルーカラーの仕事は必要であるにもかかわらず給与が低く、報酬が低い中で天職!と思って働くのはきついかもしれません。
「社会の役に立っているから満足」という考え方はやりがい搾取です。
経営者が甘い蜜を吸っているだけなので、早めに辞めたほうが世の中からブラック企業を一つなくせる役に立つことになります。
「雇われ仕事の中には天職はない」と割り切って働く
ここまで雇われて働く仕事の中には天職はないよ、というお話をしてきました。
身も蓋もないかもしれませんが、雇われ仕事は「やっていて苦ではない仕事で、かつ給料そこそこ」を見つけるのが最適解です。
なので妥協して、天職を探し回るのではなく、そこそこの環境で身を落ち着けることになるでしょう。
もしすべての理想を満たした仕事をしたいなら、独立して仕事をすべきです。
転職屋さんは皆さんを転職へ導くのがお仕事なので、「天職があるかも」という餌で釣ってきます。
転職歴が少ない人ほど、「理想の職場があるんだ」と餌に釣られ、転職を重ねてしまうことにもつながるでしょう。
そういったことにならないように、天職というのはあくまでも自分で創り出す仕事の中にしかない、ということを肝に銘じておいてください。
いきなりは難しいかもしれませんが、
- 独立しやすい仕事を見つける
- 副業から小さくビジネスを始めてみる
といったところからスタートさせてみてください。
天職は探し回って見つけるものではなく、自分で創り出すものだからです。
あなただけの天職創りに、ぜひ今日からチャレンジしていきましょう。
【まとめ】天職はないから、転職しても無駄
天職なんてないので、「理想の職場を見つけるために転職を繰り返す」ことはしないほうがいいです。
むしろ、経歴に傷がついたり、年収が下がるだけに終わるでしょう。
- そこそこの職場で妥協する
- 自身で独立して仕事を創り出す
この二択です。
どちらか自分のタイプから向いてるほうを選択してみてください。
たとえば0⇒1で生み出すことが得意なら独立向きですし、すでに仕組みが出来上がった組織で働くことが得意なら会社員向きです。
まずは自身のタイプを把握することから、始めてみましょう。