短い期間に仕事を次々変えてしまうジョブホッパーは、社会では受け入れられづらいです。
残念ながら採用目線で言うと「採用するからには長く働いてもらいたい」と考えるため。
しかし、ジョブホッパーの末路が悲惨かというと、そうでもありません。
ジョブホッパーは金融資産が弱めなので、社会資本を充実させることを意識してみてください。
お金をいっぱい持ってること
親や友人、恋人など頼れる人がいる
ちなみに、これを書いている筆者も「仕事一年続かない」のページに書いているように、ホップ、ステップ、ジャンプが得意です。
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ジョブホッパーにはメリットもある
ジョブホッピング(転職を頻繁に行うこと)にはいくつかのメリットがあります。以下にいくつかのポイントを挙げてみます。
スキルの獲得と成長:
異なる会社や業界で働くことにより、様々なスキルや経験を獲得する機会が得られます。
異なる環境や業務に携わることで、自身の能力や知識が広がり、成長することができます。
ネットワークの拡大:
異なる会社や業界で働くことにより、様々な人々と出会う機会が増えます。
新しい職場でのつながりやプロフェッショナルなネットワークは、将来のキャリアにおいて重要な資産となります。
給与の向上:
ジョブホッピングによって、給与や福利厚生の面で向上することがあります。
他の会社や業界での経験やスキルを活かし、自身の市場価値を高めることで、より良い条件での雇用が可能になるかもしれません。
自己成長と適応力の向上:
異なる職場での経験は、自己成長と適応力の向上に繋がることがあります。
異なる環境や組織文化に対応し、柔軟に対応する必要があるため、ジョブホッパーは変化に対する素早い適応力を身につけることができます。
これは、変化の激しい現代社会においては重要な資質であり、キャリアにおいて有利に働くことがあります。
新しいチャレンジへの挑戦:
異なる会社や業界で働くことにより、新たなチャレンジに取り組む機会が広がります。
新しい職場でのプロジェクトや業務に取り組むことで、自身の能力を試すことができます。
ジョブホッパーのデメリットも把握しておく
ジョブホッパーは転職や再雇用のプロセスを頻繁に経験するため、経済的な不安定性に直面する可能性が高まります。
一時的な雇用や契約職に依存することが多いため、安定した収入や福利厚生の面で不利になる場合があります。
また、経済的な不安定性は、将来のキャリアプランニングや生活の安定にも影響を及ぼす可能性があります。
短期離職は運ゲーな要素もあるから気にしすぎるのは良くない
「短期離職は運ゲー」のページにも書いてますが、基本的にすぐ辞めてしまう労働環境が悪い部分が大きいかと思います。
たとえば、ホワイト企業に応募が殺到して倍率がヤバいほど高くなることってありますよね。
裏を返せばそれだけ日本全体の中小企業は人材の扱い方がなってない(ワンマン、薄給、働かせすぎ等)ところが多く、改善の余地も多いことでしょう。
そんな労働環境なので、日本は「働くのはイヤだけど、暮らすにはいい国だよね」って外国人には思われていたりします。
(実際に、日本は「移住したい国ランキング2位」というデータもあります)
だから、ある程度辞めやすいのは環境的にしょうがないんですよね。
誰しもが奴隷的に滅私奉公できるわけでもないですし。
そういったガラパゴス的な労働環境もあるので、仕事続かない=すべて自分の責任と自責の念を強めてしまうのは違うんじゃないかなって思いますよ。
とはいえ、履歴書が汚れてしまうと、採用されづらくなることは事実です。
欧米では「たくさんの仕事の経験が豊富な人」とポジティブに受け止められることがある一方で、
日本ではまだまだ「短期間で辞めてしまうリスクのある人材」とネガティブに判断されてしまうことのほうが多いでしょう。
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ジョブホッパーの性格特徴4つ
1.好奇心旺盛:
ジョブホッパーは新しい経験や挑戦に興味を持ち、常に新しいことを求めます。彼らは自分自身を成長させる機会を追求するため、頻繁に転職します。
2.柔軟性:
ジョブホッパーは変化に対して柔軟であり、新しい環境や仕事に順応する能力があります。彼らは自分の能力やスキルをさまざまな業界や職種で活かすことができます。
3.リスクテイク:
ジョブホッパーは安定性よりも成長や挑戦を重視します。彼らは安定した職場を続けるよりも、自分のキャリアに対するリスクを取ることを選ぶことがあります。
4.短期目線:
ジョブホッパーは短期的な目標や興味に基づいて仕事を選びます。彼らは自分の関心や情熱に合った仕事を求め、その目標を達成するために転職することがあります。
ジョブホッパーは何歳まで?30歳でもいける?
一般的には、若い世代の人々がより頻繁に仕事を変える傾向があると言われています。
特に、キャリアの初期段階での転職や異なる業界への挑戦は一般的です。
しかし、年齢が上がるにつれて、求められる経験や専門知識が増えるため、複数の仕事を転々とすることは少なくなるかもしれません。
30歳のジョブホッパーは一般的に珍しいとは言えません。
30代はキャリアの中期段階であり、個人の職業的な成熟度や経験が高まる時期でもあります。
そのため、新しいチャレンジや成長の機会を求めて転職する人も多いです。
ジョブホッパーの出戻りはあり?
ジョブホッパーの出戻りとは、一度離れた職場に再び戻ることを指します。
ジョブホッパーは、短期間で複数の職場を転々とする傾向がありますが、一定の期間が経過した後に再び以前の職場に戻ることもあります。
出戻りの理由は様々であり、前職での経験や関係性の良さ、待遇改善などが考えられます。
出戻りは、以前の職場との繋がりや信頼関係を活かして再就職することで、スムーズな復帰や再スタートを図ることができる場合もあります。
ただし、出戻りを繰り返すことはキャリアにおいて悪印象を与えることもありますので、慎重な判断が求められます。
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ジョブホッパーは高齢になったら詰むの?今からすべき5つの対策
確かに、ジョブホッパーとしての経歴が高齢になったときに悲惨な末路をもたらす可能性があるという懸念はあります。
しかし、以下のアドバイスを考慮することで、そのリスクを軽減することができます。
1.スキルの継続的な学習とアップデート:
持っているスキルや知識に対してアップデートを続けることは重要です。変化の激しい現代の労働市場において、最新のトレンドや技術に対する理解と習得は求められます。継続的な学習を通じて自身の市場価値を高めましょう。
2.長期的なキャリアプランの構築:
ジョブホッパーとしての経歴を持つ場合でも、将来のキャリアに対して計画を立てることが重要です。
自身の興味や強み、経験を考慮に入れつつ、将来的なキャリアの方向性を明確にしましょう。
これにより、高齢になっても需要のある分野やポジションに転換することができます。
3.ネットワーキングの重視:
ネットワーキングはジョブホッパーにとって特に重要です。
広い人脈を持つことで、仕事の機会や情報を得やすくなります。
積極的に業界イベントやプロフェッショナルなコミュニティに参加し、つながりを広げましょう。また、過去の職場でのつながりを維持することも大切です。
4.自己ブランディングと実績の構築:
自己ブランディングは重要な要素です。
自身のスキルや成果を適切にアピールすることで、将来の雇用主やクライアントに価値を伝えることができます。
実績を積み重ねるために、各職場での成果を追求しましょう。
5.キャリアアドバイザーやコーチの活用:
ジョブホッパーの場合、キャリアアドバイザーやコーチのサポートを受けることも有益です。
彼らはキャリアにおける専門知識や経験を持ち、あなたの目標達成や将来の方向性について助言を提供してくれます。
彼らとの対話を通じて、自身の強みや興味を明確化し、適切なキャリア戦略を立てることができます。
また、キャリアアドバイザーは市場動向や需要の変化についても把握しているため、その情報を活用して自身のキャリアを最適化することができます。
20代までのジョブホッパーはそれでも就活すべき
いわゆる30歳の壁というやつですね。
29歳までなら未経験でも採用されやすいですし、エージェントの担当者も頑張ってくれます。
逆に30代になってしまうと未経験は厳しいと断られることも多くなり、使えないエージェントが増えてきますよ。
これを読んでいるあなたがまだ29歳までの人なら、以下のエージェントを利用して一度は就活を試してみるべきです。
今やっておかないと、30代に入った後にすっごく後悔しますよ。
やらない後悔よりやってみて結果的に「ダメだった」と思うほうが後のち、メンタル的にも安定しますから。
恋愛とかも同じですよね。20代の若いうちに相手を見つけておかないと、後からこじらせた人間になってしまう原理があります。
ここで差がつくので、ダメ元で登録だけでもしときましょう。あとは勝手に向こうから連絡してきますから大丈夫です。
▼20代なら使えるエージェント
ジョブホッパーの末路が悲惨ではないこれだけの理由
生活費を稼ぐだけならジョブホッパーでOK
一つの会社で続かないことが問題視されるのがジョブホッパーの弱点。しかし単に「生活するためにお金を稼ぐ」だけなら難易度は高くありません。
ではどういう働き方をすればいいか?
というと、あらかじめ雇用期間が決められている「派遣社員」や「契約社員」なら比較的採用されやすいと言えます。
派遣なら顔合わせで即採用なんてことが多いですし、辞める人も多いので経歴が重視されないため。
⇒「30代フリーターはヤバい?」に回答。派遣に転身すれば、まだまだ余裕です。
「いやいや、年老いてからが悲惨じゃない?」という意見に反論しておきます。
派遣社員でもコールセンターや文字入力などのデスクワーク系ならシニア世代まで働けますし、実際に高齢化社会なので企業は受け入れを進めないと人材の確保ができなくなっていきます。
ガテン系の仕事さえ避ければ、ジョブホッパーでも派遣社員として長期的に生活費を稼ぐことはできます。
社会資本を簡単に言うと、「人に頼る」ということです。
たとえば
- カップルであれば同棲して家賃を折半(なるべく食事は奢る)
- 突然の派遣契約終了など、困ったときに支え合う
- 実家暮らしで両親と生活を共にしながら、在宅でできる仕事をする
などなど、金融資産(収入)が少ない分、周囲に頼っていくスタイルが基本です。
もちろん頼りっぱなしはよくないので、助け合いの精神は必要ですね。社会資本構築には、日頃の意識が大切です。
「採用されづらいなら、自分で仕事を請負ったり、作り出せばいいんじゃね?」の精神です。
たとえば「コールセンターで働きながら、副業として個人でWebライターなどをしながら稼ぐ」という選択肢も考えられますよね。派遣なら残業もなく労働時間も比較的調整でき、時間のコントロールがしやすいため、空き時間を有効活用できます。
個人で稼ぐ成果報酬には上限がなく、レバレッジが効くネット系の副業なら成り上がるほど稼げる場合もあります。
つい最近では、消防士の男性がYouTubeのゲーム実況の副業でめちゃくちゃ稼いでたというニュースもありました。
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能力があるなら、会社に頼らない生き方もあり
そもそもの話ですが、会社に一生依存して生きていく時代はもうシステム的に落ち目で、だいぶガタがきてます。
年功序列の会社も崩壊してきてリストラとかしてます。
ジョブ型雇用を取り入れたりして、どんどん終身雇用から脱却してますよね。
これからの働き方としては就職せず、プロジェクト単位で働く生き方なども新しく出てきていますよね。それなら、ジョブホッパーは割とそっち系のほうが働きやすいんじゃないかな?とさえ思えます。人間関係がその場限りのほうがやりやすいし。
社会保険の負担率も増えてますし、正社員で働くと「たくさん働く割には、税金取られがちなポジション」に甘んじてしまいます。
それなら収入はそこそこでも、青白申告で65万円の控除を受けつつ、まったりライフを過ごすほうがお得にみえませんか?
今もし無理して働いているなら、「そんなに頑張る理由はなにか」と自分自身にきいてみてください。周囲がそうしているから、自分も同じようにしなきゃいけないと思いこんでいるだけかもしれません。
今の現役世代が年金をもらえるのは、ひょっとしたら70歳からかもしれません。
65歳でもしんどいのに、70歳って…。そんなにゴールポスト動かされたくないです。
それなら、個人で働きつつ自分で資産運用するか、いっそ好きなことを仕事にして一生働いてたほうがマシです。
⇒「65歳まで働きたくない」なら、好きなことして稼ぐ道を探るべし
ジョブをついついホッパーしてしまう我々は、常に時代の流れを読んでいくべきです。
何度も辞めてきた実績があるのですから、地続きで短期的な視点を持っているとまたすぐ辞める仕事に就きかねませんからね。
「今」よりも「未来」を先読みすることで、より居心地がいい場所や価値観が見つかるでしょう。
逆に「今」にばかり目を向けると、競争に巻き込まれてしんどいですよ。
別にホッピングしてもいいじゃん?
正直会社に全く期待していないので、そもそもホッピングすることに躊躇がないです。開き直ってると思われますか?
そもそもブラック企業のような人を人とも思わない会社が多いせいで、やめざるを得ないケースもあります。
企業が一生雇用する気がないのに、こちらだけ縛られる謂れはありません。
ホッピングすること自体は流動性が高まるので(ブラック企業が早く潰れやすくなるので)、悪くないと思いますよ。
ただ、個人としては就職しづらくなるので問題、というだけかと思います。
ということで、ここまで見てきた通りジョブホッパーはそこまで落ち込むこともないんじゃない?という励ましの内容が多めでした。
「末路は安泰」というと言い過ぎかもしれませんが、怖がりすぎることはないよというメッセージです。
自分で考えつつ動けるなら、会社に頼るばかりが生き方ではありませんから。
- 「仕事に飽きやすい」
- 「人間関係が苦手」
という特徴があれば、社会では生きにくいかもしれませんが、才能や能力はずば抜けている可能性すらあります。
だって大天才のエジソンすら小学校を3ヶ月で中退しているわけですからね。学校的な価値観の延長線上では評価されないだけで、きっと才能豊かなはず。
あなたにしかできないことがあると思うので、そっちの道を見つけて進むのもありかと思います。
「仕事でやりたいこともないし、才能もない」という方も、落ち込まないでください。
別に仕事だけがすべてではないので、エンジョイ勢として気ままに暮らすくらいの価値観でもいいんです。
だって納税さえしっかりしていれば、あとは自由でしょ?誰になんと言われても聞き流しちゃえばいい。
あなたの人生、あなたが主役なんだからこんなことで落ち込むのはもったいないです。